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アレルギー疾患

1. 花粉症

現在日本人の約30%の方が花粉症と言われています。それでは花粉症とは一体どのような病気なのでしょうか。
花粉症とは、スギやヒノキなどの花粉が主な要因となって、鼻水やくしゃみなどのアレルギー症状を引き起こす疾患です。季節性アレルギー性鼻炎とも言われています。花粉症は原因となる物質の種類によって、二つに分けられます。

1) 季節性アレルギー性鼻炎

花粉症の原因となる、花粉が飛びかう季節に症状が出てきます。日本では、約60種類以上もの植物によって花粉症にかかると言われています。

  1. おもな原因物質
    スギ、ヒノキ、ブタクサ、シラカバ、カモガヤ、オオアワガエリ等
  2. 症状
    鼻の症状はもちろんのこと、眼の痒み、涙、充血等の症状を伴う場合が多く、その他にも熱っぽさ、喉や皮膚の痒み、下痢などの症状が現れることもあります。

さらに、イネ科・ハンノキ・シラカバなどの種類の花粉症の人がある特定の果物や野菜を食べると、口内が痒くなったり、炎症を起こしたりする「口腔アレルギー症候群」というものもあります。
九州地方の主な花粉症原因植物の開花期

2) 通年性アレルギー性鼻炎

こちらの原因物質(アレルゲン)は1年を通して存在するもので、症状も1年中あります。

  1. おもな原因物質
    ハウスダスト、ダニ、フケ、ペットの毛、ゴキブリなど
  2. 症状
    アトピー性皮膚炎、喘息などの合併症を引き起こすこともあります。近年では、花粉症と通年性アレルギー性鼻炎の二つに悩まされている人や、複数の花粉に過敏に反応する人も増加傾向にあり、ほとんど1年を通して鼻水、鼻づまり、くしゃみや眼の痒み、異物感に悩む人も多く見受けられます。

2. 過敏性肺臓炎

過敏性肺臓炎とは、無機物(化学物質)や有機物(動物性蛋白など)やカビ、その他の細菌などの抗原を繰り返し吸い込んでいくうちに、その抗原に対し非常に過敏な状態になり、その後の吸入によって肺の中にある小さい袋のような肺胞でアレルギーを引き起こすアレルギー性肺炎です。
日本の主な過敏性肺臓炎として、夏型過敏性肺臓炎(約70%~80%)があります。夏の高温多湿な時期にみられ、冬の時期には発生しません。原因となる抗原はトリコスポロンというカビの一種で、日当たりや風通しが悪く、かつ多湿である古い建物などで多く見受けられます。

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